快適な一人暮らしを始めるのに大切なのが物件選び。
サイトでお部屋を探したり、実際に内見に行くのって気持ちも高まりますよね。
その一方で、物件探しって結構重労働なんですよね。仕事や学校の合間をぬって、膨大な量の物件から気になるお部屋を見つけて、予約をとり、不動産会社に行って実際の物件を見て検討して…
最初はワクワクしていても、だんだん面倒くさくなってしまって、「ここでいいや」と決めてしまうことも少なくないでしょう。
物件選びを失敗してしまうと、
・思ったより毎月の生活が苦しい
・全然快適じゃない
・楽しくない
思わぬ後悔をしてしまいます。
せっかく始める一人暮らし。こんな気持ちでスタートして欲しくないです。
この記事では3回引っ越し経験のある私が、これまでの物件探しで培った物件選びのコツをお伝えします。
・物件探しを始める前に確認すること
・条件の決め方
・ネットでの物件の探し方のコツ
・どんなに安くても選ばない方がいい物件
せっかくの一人暮らし。楽しく、快適な生活を送りましょう!
物件探しをする前に決める3つこと
物件探しを始める前に決めるべきことを3つまとめました。
家賃を決める
管理費も含めて金額を決めましょう。
つい家賃ばかりを気にしてしまいますが、家賃とは別に管理費の支払いも毎月必要です。
家賃の相場は毎月の収入の1/3と言われていますが、管理費と生活費も考慮して無理なく支払える金額を確認しましょう。
エリアを決める
通勤・通学のしやすさ、生活のしやすさ、家賃相場などから決めます。そのエリアの事前リサーチを忘れずに。
土地勘がなければそのエリアに足を運んで見ることが望ましいですが、難しければGoogleストリートビューなども活用しましょう。
街選びの参考に
\今話題のAIがあなたにピッタリな街を探してくれる/
- 簡単な質問に答えるだけ
- 条件や価値観から最適な街を選んでくれる
- その街の口コミも見られる
希望条件を決める
自分のライフスタイルに合わせて必要な条件や設備を洗い出します。
大事なのは条件の優先順位をつけること。
条件を全て満たす物件は家賃が高くなるので、家賃内で全ての条件を満たす物件がなければ、優先順位の低い条件から省いていきます。
次に具体的に「こだわったほうがいい条件」「妥協してもいい条件も紹介」します。
希望条件の決め方
私がこれまで3回引っ越しをした経験を元に、「こだわった方がいい条件」「妥協してもいい条件」をまとめてみました。
あくまで参考程度なので、ご自身のライフスタイルに合わせて決めて下さいね。
こだわったほうがいい条件
利便性(交通・生活)
「主要部へのアクセスのよさ」「複数路線使える」などの交通の利便性と、スーパーやドラックストア、病院などの施設が周辺にあるのかという生活の利便性は、快適に生活していくのに必要な要素です。
治安
最近何かと物騒なので防犯面からも治安のいい物件を選びましょう。治安の良さは都道府県が出している犯罪マップで確認できるので活用してみましょう。
収納スペース
お部屋の広さももちろん大切ですが、収納スペースが狭いと入り切らない物を部屋の中においたり、収納するための棚を設置したりすると、どんどんお部屋が狭くなります。自分の荷物の量に合わせて収納スペースもしっかり確認しましょう。
バス・トイレ別
「家賃を抑えるため」「シャワーだけで済ませる」という理由でバス・トイレが同じのユニットバスを選ぶ人もいます。水回りの掃除がラクですが、トイレットペーパーが湿ってしまったり、カビが発生しやすかったりデメリットの方が多いです。
同じユニットバスならトイレ別の洗面とお風呂が一緒のユニットバスを選ぶことをお勧めします。
日当たり
日当たりが悪いと洗濯物が乾きづらかったり、部屋がカビてしまったりと何かと不便です。最近は観葉植物を部屋に飾る人も増えていますが、植物も枯れやすくなってしまいます。
妥協してもいい条件
築年数
築浅や新築物件は綺麗というメリットがありますがその分家賃は割高です。築年数は古くてもリフォームなどされていたら、気になりません。
ただし新耐震基準で建てられた1981年以降の物件を選ぶようにしましょう。それ以前の物件は耐震面で少し不安があります。
独立洗面台
あると何かと便利なので条件に加えがちなのですが、実際なくてもそこまで不便さを感じません。
私は独立洗面台がある物件、ない物件にそれぞれ住んだことがあるのですが、あればもちろん脱衣所として使えますし便利ですが、なくてもさほど困ることはありませんでした。

掃除が楽なのでズボラさんは向いてるかもしれません。家賃も安くなります。
角部屋
角部屋と聞くと日当たりがよくて、両隣に隣人がいないからなんとなく良さそうというイメージがありませんか?
実際住んでみると家賃の割にそこまでメリットを感じないのが正直なところです。
オートロック
防犯面を考えるとあるに越したことはありませんがが、住人のふりして忍び込むケースもあるので必ずしも安心という訳でもありません。
治安があまりよくないエリアなら検討した方がいいかもしれませんが、そこまででなければ、最低限モニター付きインターフォンとディンプルキーを使っている物件であれば十分だと思います。
追い焚き機能
最近の物件だと割と標準設備でついていることが多いです。長風呂派という方は必要かもしれませんが、一人暮らしでは、なくても不便さを感じることはありません。
物件探しでよくある質問
アパートがいいの、マンションがいいの?
アパートとマンションの違い
一般的には以下の違いがあると言われています。
アパート | マンション |
木造や軽量鉄骨などの2~3階建物 | 鉄骨や鉄筋コンクリート造で3階以上の建物 |
それぞれ良し悪しがあります。アパートはマンションと比較すると設備など劣るものの、家賃は安く抑えられますし、防音性、防犯性の面ではマンションの方が安心ですが、家賃は高いです。



家賃を優先するのか、安心を優先するのか、希望条件によってそれぞれ比較検討してみましょう。
建物の構造って何が違うの?
賃貸物件の構造には、
木造
鉄骨造(軽量・重量)
鉄筋コンクリート
鉄骨鉄筋コンクリート造
の4種類があります。



防音性や耐火性は下に行くほど優れています。
アパートは木造・軽量鉄骨造、マンションは鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造が多いと言われています。
構造はそこまで気にする必要はないですが、木造は機密性が低いので夏は暑く、冬は寒いです。鉄筋は頑丈ですがその分家賃が高いです。
築年数はどのくらい古くても大丈夫?
築年数が古くてもリフォームされていれば、そこまで気にならないですが、建物としては1981年以降に建てられた物件を選ぶのが安心です。
理由は1981年6月に新耐震基準方が発令されたので、この耐震基準で作られている建物は作りも頑丈と言われています。
1981年5月まで:旧耐震基準
1981年6月以降:新耐震基準
2000年以降:2000年基準
一人暮らしの間取りは何がいいの?
1K/1Rが一般的です。
自炊や料理をまめにするのであれば、リビングとキッチンに仕切りのある1Kを選ぶといいです。1Rだと料理の匂いなどが充満しやすいです。
広さはどのくらい必要?
15〜25平米が多いです。少し広めがよければ30平米あれば十分です。
ネットで物件を探すときのコツ
今はネットで物件を探す方が大半だと思います。
物件探しをする前に決めることでもお伝えした3つの条件を元に入力します。



画像はスーモの検索サイトですが、どのサイトも大体同じ流れです。
住みたいエリアを入力
エリアを選ぶときは「沿線・駅から探す」を選びましょう。市区郡などエリアで探してしまうと検討してない駅も出てきてしまいます。




家賃を入力
家賃を入れる場合は上限のみ金額を入力します。その際は管理費・共益費込みの金額を入力します。


希望条件を入れていく
自分が希望する条件を入れていきます。



この時は希望する条件を全て入れてみましょう。




物件をみていく
検索してヒットした物件をみて、気になる物件はお気に入りしていきましょう。


気になる物件が見つからなかった場合
希望条件をゆるくしていきます。優先順位をつけた時に妥協できる条件のチェックを外していきます。
例えば、「独立洗面台」「南向き」などの部屋条件のチェックを外してみたり、駅からの距離を10分以内から15分以内にしてみるだけでもヒットする件数が増えます。
それでも見つからなければ、希望していた駅の2〜3駅両隣までエリアを広げてみましょう。
例えば、自由が丘なら両隣の学芸大学、都立大学、田園調布、多摩川まで広げてみる。


住みたいエリアで家賃の相場も変わってくるので、「エリアでこだわるのか」「物件にこだわるのか」どっちを優先するかで探し方を変えましょう。



家賃の条件は変えない方がベターです。
注意した方がいい物件
どんなに家賃が安くても注意して検討したほうがいい物件をまとめました。
1階・半地下の物件
理由としては「日当たりが悪い」と「人目が気になる」です。私自身1階の物件に住んでいたこともあるのですが、入居当初は問題なかったものの、しばらくして目の前に3階建ての一軒家が立ってしまい、日当たりが悪くなってしまいました。
窓の前に目隠し用として柵がありましたが、人が通ると気になってしまいます。
半地下は坂道が多いエリアにみられる物件で、私も内見だけはしたことがあるのですが、部屋が全体的に暗くて閉鎖感があります。家賃は安いですが、他にメリットはないように感じました。
エアコンなし物件
最近はエアコンなし物件の方が少ないとは思いますが、エアコンがついてないと初期費用がかかってしまいます。部屋によって設置できないタイプのエアコンもあったりするので、そういった確認作業も少し手間です。
エアコンが設置されていても、状態や型名によっては「問題なく動くのか」「掃除はされているのか」を確認しましょう。
最寄り駅までバス利用物件
バス利用物件だと家賃も安く、いい条件の物件が多いのですが、不便さを感じることが多いでしょう。
エリアによっては終電より最終バスの方が早いといったこともあるので、帰りが遅くなることが想定される場合は注意が必要です。バス代など交通費もかかってしまいます。
学生街の物件
学生街と聞くと暮らしやすそうなイメージがあるかもしれませんが、実はそうでもない場合もあります。
学生街に住んでいた友人宅に遊びにいったことがあるのですが、深夜まで学生の声で賑わっていました。
もちろん学生街が全てそうとは限りませんが、学生向けに飲食店も遅くまでやっていたりするので、学生街を検討している場合は、周辺の環境についてはリサーチしましょう。
相場より安い物件
相場より明らかに安い物件は何かあると思った方がいいです。
私の同僚が会社の近くの物件を探していて、駅近で条件のいい物件があったみたいです。家賃もかなりお安い。
内見でも特に気になるところがなかったので、そこに決めたようですが、入居してみると、どこからか楽器がなる音が…
確認したところ、隣の建物の地下がバンド用の貸しステージだったみたいです。
内見時は看板も出ていないので気づかなかったとのこと。不動産会社も教えてくれなかったようです。
納得のいく物件に巡り合うために
憧れの一人暮らしを気持ちよくスタートするために物件選びはとても重要です。
しかしそれなりにいい物件は家賃がお高い…なので、妥協できるところ・できないところを優先順位をつけて物件を選んでいく必要があります。
物件探しの前に決めること
①家賃を決める
②エリアを決める
③条件を決める
気になる物件が見つかったら、内見もいきましょう。今はオンライン内見もできますが、できれば足を運んで周囲の環境や街の雰囲気なども感じてみてください。
・利便性(交通・生活)
・治安
・収納スペース
・バス・トイレ別
・日当たり
・築年数
・独立洗面台
・角部屋
・オートロック
・追い焚き機能
条件については個人のライフスタイルによって変わってくるので、譲れるところ、譲れないところチェックしながら選びましょう。
悩むことが多い物件探しですが、後悔しないように物件探しをして下さいね。