ミニュチュア・シュナウザーってどんな犬?幸せに暮らすための心得

初心者にも飼いやすい犬として人気の「ミニチュア・シュナウザー」。最近はSNSでも人気のシュナがたくさんいますよね。

その影響からか、家の近所でもシュナを飼っている人が増えてきたように思います。

私も「はち」を飼って一緒にいればいるほどシュナウザーの魅力に取り憑かれています。

今回はシュナウザーの魅力や飼う上での心得をお伝えします。

家族にシュナウザーを迎え入れたいという方の参考になれば嬉しいです。

目次

おさえておきたいシュナウザーの基本情報

芝生で寝っ転がるミニチュア・シュナウザー

原産国:ドイツ
体格:体高30~35cm/体重4~8kg
(オスとメスで体格差あり)
毛色:ソルト&ペッパー、ブラック&シルバー、ブラック、ホワイト
毛質:上毛は太くて硬い粗剛毛、下毛は柔らかいダブルコート。
価格:相場は15〜30万(時期や個体で変動あり)

ミックス犬の種類もこんなにいます!

・シュナプー(シュナウザー×プードル)

・シュナックス(シュナウザー×ダックスフンド)

・シュナマル(シュナウザー×マルチーズ)

・ポメシュナ(シュナウザー×ポメラニアン)

・シュノーキー(シュナウザー×ヨークシャーテリア)

シュナウザーってこんな犬

覗き込むミニチュア・シュナウザー

外見の特徴

・ムッとした口

・凛々しい眉毛

・モジャモジャのひげ

・長いまつ毛

はち

可愛いとかっこいいのいいとこどり♪

みおはち

自分で言うのね笑

性格

自分で考えるのが好きな賢い犬

元々ネズミなどを捕まえる仕事をしていた犬です。人間の指示を待っているとネズミを取り逃がしてしまうので、瞬時に自分で判断する能力が身についていると言われています。

人間の指示に従うことに喜びを感じるボーダーコリーやレトリーバーとは少し違いますね。

飼い主や家族に従順

家族を大切にする犬なので、自分の家族には従順です。適応能力も高く、すぐに仲良くなってくれます。

ツンデレ

甘えてきたなと思ったら、急に距離をとり始め、こっちから触りにいくと「ふんっ」と鼻息を出したり、「今は構わないで」という雰囲気を全面的に出してきます。ずっとベッタリより、程よい距離感を保ちたいのかもしれません。

食いしん坊

とにかく食べるのが大好きです。誰かがキッチンに立つとそばに寄って離れないですし、紙のガサガサする音にも敏感で、中身が何かを確認するまでまとわりついてきます。

言うことを聞かない時や気をそらしたい時は、餌で誘導できるのでそう言った面では扱いやすいかもしれません。

頑固

こうと決めたら譲ってくれません。散歩デビューしたての時は自分が行きたい道を違うと座り込み絶対動きません。私が諦めることも度々。

ただそれを許してしまうと自分本意になるので、飼い主のいうことを聞くように根気よくしつけをしましょう。

また番犬気質もあるので、吠え癖がついてしまうとなかなか治りづらいようで、ドックトレーナーさんでも苦戦するほどなのだとか。

ちょっと神経質

得体のしれないものや未知の人には警戒心を抑えきれません。

「可愛い」とよって来てくれてもトイプードルやポメラニアンみたいに愛想よく振る舞ってくれません。こっちがヒヤヒヤするくらいそっぽ向いたりしています。

はちの場合は見慣れないものや聞きなれない音を聞くと飛びついてきます。

慣れれば大丈夫なものもありますが、ダメなものは全然だめです。

はちが苦手なもの

台車のガラガラの音、掃除機(なぜかキャニスタータイプは平気)、公園の遊具、子供(5歳以下)、マンホール、トンネル、道にある金属のあみあみ

みおはち

最近は新しく買ったお散歩バックで物を出し入れする音にびっくりして、初めは何回か飛び上がってました

はち

聞きなれない音とかには敏感なんだ

内弁慶

外出先でいろんな人に「大人しいね」と言われますが、家では結構わんぱくです。「外では大人しいのに、家に帰った途端暴れる」と、他のシュナウザーの飼い主さんからもよく聞くのでシュナウザーあるあるかもしれません。

神経質な性格もあって初めての場所だと大人しくなるんでしょうね。

普段の過ごし方

毎日の散歩は必須

ねずみを退治する作業犬だったので、基本的に活発で運動量が多い犬です。お家に広い庭があればいいのですが、ないのであれば、散歩は雨・台風以外の日は朝晩の毎日必須です。

時間は自分の時間が許す限りで大丈夫です。

時間がある時は1時間くらいを目安にわんちゃんの様子をみながらしてあげて下さい。

みおはち

ちなみにはちは1時間半〜2時間は普通に歩きます

はち

お散歩大好き♡

お手入れ

ブラッシング

シュナウザーは毛が抜けにくいのが人気の犬種。シュナウザーカットは胴体は短くして、手足に毛を残すカットが主流。手足は動かすことが多いので毛玉ができやすいです。できれば毎日ブラッシングしましょう。

トリミング直後のミニチュア・シュナウザー
胴体を2ミリ程度にカットしてもらって、手足を残してもらってます。
使う物

スリッカーブラシ

ブラシの部分がくの字に曲がっていて、これで絡まった毛をほぐします。

コーム

毛流れを整えたりするのに使います。

毛玉が固まってスリッカーブラシが通らない時にこれを使ってほぐすのに使ってます。

ブラシ

柔らかく、最後の仕上げに使います。これを使うと毛につやがでます。

スリッカーブラシ
コーム
ブラシ

歯のお手入れ

人間と同様、犬も歯周病になりやすいと言われています。重症化すると化膿し、目の下から膿がでる「眼窩下膿傷(がんかかのうよう)」や細菌が血液に侵入して全身を巡る「心内膜炎」や「糸球体腎炎」を引き起こすリスクが高まります。

愛犬を守るために歯ブラシは大切です。

使う物

犬用歯ブラシ

歯磨き粉

犬用歯磨き指サック

指サック状の歯ブラシ。

歯茎の歯周ポケットを掃除するのに使います。

犬用歯ブラシ
歯磨き粉
犬用歯磨き指サック

毎日の歯ブラシが難しい場合は

歯磨きシート

シートタイプの歯磨きシートでさっと済ませてしまうのも方法です。これだけだと奥の方は磨き残しが気になるので、時間があるときは歯ブラシで磨くようにしましょう。

しつけ

上下関係を意識したしつけはあまり向かない

前述したようにシュナは自分で考えるのが好きな犬。なので、主従関係を意識しすぎるとうまく関係を築けません。

まずはシュナとの間に信頼関係を築くことを優先しましょう。

そうすれば、自然と関係が生まれ、それに彼らが従い言うことを聞いてくれるようになります。

口出しすぎや過干渉もNG

指示をしすぎるとシュナの魅力である自己判断が減ってしまい「指示待ちシュナ」になってしまいます。

すぐに口出しせず、見守って下さい。

もちろんなんでも好き勝手させて言い訳ではない

シュナの個性である自己判断を尊重して、まずはやらせてみるのは大切ですが、かといって好き勝手させて言い訳ではありません。

社会や他の犬に迷惑をかけるのは御法度です。まずは「呼び出し」「待て」を覚えさせましょう。

おすすめの遊び方

追いかけっこやボール遊びが好き

シュナは口を大きく開けないので、小さめの柔らかいボールがいいです。ゴムや布素材がいいですね。

ボールをくわえるミニチュア・シュナウザー

パペットファイト

 パペットで犬とプロレスごっこをする遊びです。ポイントはお互いの口元を噛み合いっこするように遊ぶと喜んでもらえます。

パペットファイト直前のミニチュア・シュナウザー

猫のおもちゃもおすすめ

 猫用のおもちゃはねずみモチーフや動くおもちゃが多いので、シュナも食いついて遊んでくれます。

猫用のおもちゃ

かかりやすい病気と普段のケア

尿石症

シュナでもっとも起こりやすい病気と言われています。理由には諸説あって明確なことは不明ですが遺伝的なことが関係しているようです。

普段のケア

水分をたくさんとってもらう。

とにかく水分補給をしてもらうことが大切です。あまり水分をとってくれない場合は、餌に少し水を浸したり、ヤグミルクやささみの茹で汁を水に加えてあげると飲んでくれやすくなります。

まめにトイレをしてもらう

水分をとってもらう分、しっかりトイレもしてもらいましょう。わんちゃんによっては外でしかトイレをしたがらない子がいます。

我慢する時間が長いと尿石症のリスクも高まってしまいます。

はちも2歳くらいまで家の中であまりしてくれませんでした。朝から夕方まで全くしないのが心配だったので、部屋の中でしたときに、褒めておやつを与えるようにしました。食いしん坊なシュナの特性を利用したやり方です。

そうすると、「おうちでトイレをするとおやつがもらえるんだ」ということでトイレをしてくれるようになります。最初は都度与えていましたが、徐々に減らして、毎回与えるのはやめました。

外耳炎

シュナは耳の中に細かい毛が多いので、外耳炎になりやすいと言われています。外耳炎の場合は、耳をかいたり、赤みや匂いで異変に気づきやすいです。病院に連れていけば点耳薬をもらえるので、それで治療します。

点耳薬
点耳薬

普段のケア

耳の周りの毛を可能な限り取り除いて、コットンに含ませたイヤーローションを使って拭い、ひだの細かいところは綿棒を使ってケアをします。

ただ結構根気のいる作業なので、実際はウェットティッシュで拭くだけですますことが多いです。

もちろん耳のケアは毎日する必要はなく、日頃から耳の状態をチェックして、汚れや匂いが気になったらケアする程度で十分です。1ヶ月半くらいの頻度でトリミングに行って耳の中の毛もカットしてもらえればそこまで心配する必要はありません。

ミニチュア・シュナウザーを飼う上での心得

いいところも大変なところも含めて魅力がたっぷりのシュナウザー。最後にシュナを飼う上での心得をお伝えしたいと思います。

活発で運動量の多い犬

毎日散歩に連れて行ける、もしくは家で遊び回れる環境が必要です。遊び方も少し激しめな方が好きなので、全力で遊んであげて下さい。

適度な距離を保ち、過度な口出しは不要

自分で考えて行動するのが好きな犬なので、かまい過ぎるのはシュナにとってストレスになってしまいます。お互い心地よく過ごせるように、適度な距離を保ちましょう。

頑固な一面があるので根気強いしつけが必要

一度癖がついてしまうと頑固な性格ゆえなかなか治らないので、根気強くしつけをする必要があります。その場合も主従関係でいうことを聴かせるよりも、信頼関係を築くことが優先です。

芝生で走るミニチュア・シュナウザー

シュナウザーは賢くて順応性の高い従順な犬です。自分から楽しい遊びを編み出したり、信頼関係を築けたら、一緒にいろんなことを楽しめる犬です。

こちらの記事では犬と楽しめるスポットも紹介しているので、読んでくれたら嬉しいです。

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